Sunny.
僕の言葉は単純なものだ 遠い国からの手紙のように                   別に涙がいるわけじゃない  ―― 田村隆一 
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ボンド・セレクション5 だんにゃむ
『ネタが無いので過去を語ってみる~その2・だんにゃむ』
2005年10月18日

ネット友達のak5(アッコ)の愛猫「げんまい」が何週間かの失踪を経て帰ってきたと聞いてなんだか我がことのように嬉しかった。失踪した愛猫と再会した経験は俺にも二度ほどある。

一度目は実家の猫(無名)だ。
昔棲んでたあばらやのような一戸建てから、高校三年生の時に今のマンションへ実家が移ったんだけれど、そのときに猫が脱走してしまったのだ。家族一同弱り果てて、街中に張り紙をし、夜な夜な町を捜索し、猫の探偵まで頼んだのだけれど、全く見つからず。でも結局は近所の人からの「鈴をつけた見慣れない野良猫が最近えさをやると寄ってくる」という情報を元に、俺が発見した。(捜索6日目)
見つけたときの、にぁ~、と鳴きながら俺の方へたたたたたっっと駆け寄ってきた姿は、今思い出しても鳥肌が立つ。家族中で大泣きして彼女の帰還を喜んだ。もう二度と会えないかもしれないと思いながら過ごした5日間のことを思い出し、俺も泣かずにいられなかった。

二度目は今のアパートで半ノラで飼っていた「だんな」もしくは「だんにゃむ」。
8年前このアパートに住み始めたとき、奴はまだ若猫だった。前の年の秋あたりに産まれたばかりなのかなという風体のほっそりした若オスだった。当時最もかわいがっていた黒メス「ジャンヌ」と仲が良かったので「だんな」と呼ぶことにした。
この「だんな」がえらいこと賢い猫で、人の食い物には手を出さない、部屋の中で用を足さない、無理にエサをねだらない、などの飼猫的基本生活習慣を野良猫のくせに身につけていた。さらに窓やふすまを自分で開けるという高等技術も持っていたので、夜も安心して部屋の中で寝かせることができた。(用を足したいときは自分で窓を開けて外へ行く)それだけではなく、えさを食べている時に子猫や別の雌猫が来ると、たとえそれが自分の子でなくとも必ず餌場を譲った。しかし他のオス猫が来ると敢然と立ち向かうという猫のくせに騎士道精神までわきまえているという大した奴だった。その他にもこいつが賢かったという点を挙げるときりが無い。
けれどある年の冬、部屋の中に入れろとあまりにうるさく鳴く時期があったので雨戸を閉めて一週間ぐらい放置したら、ぱたりとうちに来なくなってしまった。これにはさすがに後悔して、しばらく周りを探したのだけれど、見つからなかった。もう会えないかもなと思っていたら、翌年の春先、がりがりに痩せてひょっこりとまた姿を現した。感激の再会。
それからは二度と放さないと誓い、ずっと蜜月生活で世話を見続けた。
けれど、就職した年の5月に、学校行事で家を空けている最中に、またぱったりと姿を見なくなってしまった。それ以来2年半来ない。晩年の「だんな」はかなり体調を壊しており、新興勢力の若オス猫の台頭を抑えきれず、縄張りをうちのベランダ周辺に限って生活していたので、あっという間に追い出されてしまったのかも知れない。当時の体調を考えると、もう生きてはいないと思う。でも、だんなと再会した大学四年生の春のことは、今でも心を震わせてくれる思い出の一つになっている。
【2009/06/05 12:00】 | commentを書く(0) |
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